★ 緑濃く、風薫る季節となりました。ここ府中には素晴らしい多摩川の自然があふれています。今日は、そんな多摩川の自然を詠んだ万葉の歌とその背景についてご紹介しましょう。
 

府中市は武蔵野台地の南部の崖線上にあり、その崖下を多摩川が流れています。大化の改新(645年)から大宝元年(701年)の間に、武蔵国の国衛が建設され11世紀頃まで武蔵国の中心でした。

万葉時代には、現在の調布から狛江にかけて、唐や高麗から帰化人が到来し、高度の染色の技術を伝え、織布の生産が盛んであったことから、調布、布田、砧、染地、染屋、白糸など織物や染色にかかわる多くの地名は、当時の繁栄を現す名残と言えます。特に多摩川の水を利用して盛んに布が作られた現在の調布という地名は、当時の税の一つ「調」として布が朝廷に納められていたことから呼ばれたものです。

多摩川に さらす手作り
 さらさらに なにぞこの児の
  ここだ愛(かな)しき
            (作者 不明)

多摩川に布をさらすよ、流れはさらさらとして、、、、。
ああ、さらさらに(いまさら言うまでも無いが)、どうして、この児はこんなに可愛いいのでしょうか。

※「手作り」は手織りの麻布で、布を白くするために、川で洗って日に干すのです。


この他にも、初夏の自然をうたった歌を二首ご紹介しましょう。

忘れ草 我が紐に付く 香具山の
古りにし里を 忘れむがため
(作者 大伴 旅人)

古里を忘れるために 忘れ草を付けてみたけれど 本当に忘れられるだろうか?

※忘れ草とは野かんぞう(ユリ科)
のこと。この花を身につけると「憂いを忘れる」という中国の故事があるそうで、旅人も明日香を忘れるために、、、。

春過ぎて 夏来るらし 白妙の
衣ほしたり 天の香具山
(作者 持統天皇)

香具山の麓に白い衣服が干されている光景を見て、夏が来たようだと詠んでいます。この歌は、季節の変わり目を庶民の干し物から想像するだけでなく、庶民の生活を思いやっているとも思えます。

 

旬の食材(水産)


旬の食材(水産)


飛魚(トビウオ)

 3月から初夏にかけて小笠原、八丈島、屋久島、種子島、それに日本海でもとれます。胸びれが大きく長く、それを翼のように広げて海面を飛びます。秒速20メートルほどのスピードで、"ツバメウオ"とも呼ばれるほどです。脂肪の少ない淡泊な魚で、和洋中の料理に広く使われています。たたき、塩焼き、フライ、ムニエルなど、和洋中の料理に広く使われています。昔から安産に効き目があるとか、母乳がよく出るようになると言われています。

 目張(メバル)

 名は体を現すといいますが、そのものずばりの名前です。目が大きく張っているのですぐ分かります。住む所や水の深さによって体色が違います。深いほど赤身が濃くなってきます。体色によってアカメバル、クロメバル、キンメバルなどと呼ばれます。締まった白身の魚であっさりした味が受けています。料理としては煮付けが最高です。それも甘辛く煮るのがコツです。

 

 

旬の食材(青果)


ピーマン

フランス語で「ピマン」は、辛みのないトウガラシのことで、ピーマンはその名前から取っています。青ピーマンと赤ピーマンの二種があり、変わり種として人気の出た赤ピーマンは青が熟したものです。緑色が濃く、全体にツヤがあって張りのあるものが良品です。肉に厚みがあるほうが良く、ヘタの部分から腐りやすいのが特徴です。ビタミンCはトマトの4倍とレモン並みで、ビタミンA、B1、B2も多く栄養素のバランスは抜群の優等生である。生食が一番いいのですが、油とも良く合い、炒めてもおいしいです。

※ 「旬の食材」記事は株式会社日刊食料新聞発行2004市場ダイアリーより抜粋したものです。





■次号は6月12日号の真っ昼間市チラシと当センターホームページに掲載する予定です

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