■ 日本中に感動を与えた今年の夏の甲子園全国高校野球選手権大会。早稲田実業と駒大苫小牧の決勝はまさに死闘。勝者早実の斎藤投手のクールだが闘志溢れるその姿は、あの青いハンカチとともに永く人々の心に残ることでしょう。

 庭草に、村雨降りて、こほろぎの、鳴く声聞けば、秋づきにけり
                        (万葉集 作者 不明)

  大意 庭の草に、村雨が降って、こほろぎの鳴く声を聞くと、秋の訪れを感じます。

 夕月夜(ゆうづくよ)、心もしのに、白露の、置くこの庭に、こほろぎ鳴くも
                        (万葉集 作者 湯原王)

  大意 夕月の夜に、心がしなえるほどに白露がおりているこの庭に、こほろぎが鳴いています。


旬の食材(青果
● トマト

◎品種動向
 南米アンデス山脈原産の野菜。日本人において生食として流通するトマトは、ほとんどがピンク系の品種で、ポンテローザという品種がその元祖といわれている。これまで流通した品種は数百種類にも及び、品種の変遷が激しい。  品種としては、夏秋作が主力の丸玉系と冬春作が主力のファースト系に大別される。昭和60年代末期に登場した桃太郎は食味がよく、輸送性に優れるという特性から急速に普及し、現在では、桃太郎、ハウス桃太郎で生食用トマトの約80%を占めている。
 ファースト系は、冬春作で一部の産地で生産されている。品種は瑞栄、瑞秀など。

◎生産・消費動向
  生食用トマトは、桃太郎の普及により、糖度の高さが品質評価の基準となるなど、果物感覚で食べる野菜になりつつある。また、糖度の高さを訴求した高品質トマトの需要も伸びている。
  冬場のファーストトマトは生産は減少しつつあるが、独特の食味によって根強い人気がある。平成9年にカナダ、アメリカからの輸入が解禁され、輸入量も増えている。輸入トマトは、現状では、ハンバーガーの具としてファーストフードチェーン店での需要が主力。 

◎季節
  施設栽培の普及によって、周年出回っているが、旬は6月〜9月である。

◎鮮度の見分け方
  全体に硬くしまり、丸みがあり、ヘタが緑色でいきいきしたものがよい。果実が角張っているものは空洞果であることが多い。ヘタの近くがヒビ割れているものは味が悪い。縦に濃い暗緑のスジが見えるものは、スジ腐れ病なので避ける。

◎調理のポイント
  生食、サラダ、シチュー、スープ、サンドイッチ、料理の付け合わせ。
  生食が中心であるが、冷やしすぎは味が落ちる。加熱料理としては、肉詰めのオーブン焼きなど。煮込みには熟したものを、皮を湯むきして使うとおいしく調理出来る。

◎栄養
  ビタミンA、B1、Cを多く含み、食物繊維なども含んでいる。ビタミンCは露地物の方が含有量が多い。可食部100g当たりのカロチン含有量は390μグラムであるが、摂取量や利用頻度を考慮して緑黄色野菜として扱われている。


旬の食材(水産

● 秋刀魚(さんま)

  サンマは秋を代表するお総菜魚。その栄養価値は抜群。なにしろ、按摩泣かせといわれるほど。特に血合いに含まれるビタミンB12はレバー並み、鳥目に効くビタミンAは牛肉のロースの12倍と言われます。料理は塩焼きが一番。遠火の中火で焼き上げ、たっぷりの大根おろしでいただけば、あとはいうことはありません。佐藤春夫は「秋刀魚の歌」で『そが上に青き蜜柑の酢をしたたらせて、サンマ食ふはその男がふるさとのならひなり』と詠んでいます。

※「旬の食材」記事は日刊食料新聞及び株式会社農経新聞社2000年版「野菜と果物の品目ガイド」より抜粋したものです。


■次号10月14日号の真っ昼間市チラシと当センターホームページに掲載する予定です。

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